薬剤師求人をハローワークで探すのは危険？意外なメリットもあります。

そう思っているあなた！実は、ハローワークにも薬剤師の求人があるんですよ。

「え、ハローワーク？なんかちょっと不安…」

そんな声も聞こえてきそうですが、実はハローワークには意外なメリットもたくさんあるのです。

この記事では、ハローワークで求人を探すメリット・デメリット、そして賢い活用法まで、ていねいに説明します。

ハローワークを上手に使って、自分にピッタリの職場を見つけましょう！

薬剤師求人をハローワークで探すのはあり？避けるべき？

「ハローワークって何となく古くさい」「若い人には向いていない」そんなイメージを持っていませんか。

実は、ハローワークには転職サイトにはない独自のメリットがあります。特に地元志向の方には心強い味方になるかもしれません。

【結論】薬剤師求人をハローワークで探すのはありです

結論から言うと、ハローワークを使って求人を探すのは十分にありです。

特に、地元の病院や薬局で働きたい方には、見逃せない情報源となります。ただし、ハローワークだけを利用するのはおすすめできません。

転職サイトと併用することで、より多くの選択肢の中から自分に合った職場を見つけられます。また、失業保険を受給中の方は、ハローワーク利用が必須なので、上手に活用していきましょう。

 おすすめの転職サイトは次の７つ！

【注意点】多くの求人を比較して納得できる働き方を探そう

転職活動で最も大切なのは「できるだけ多くの求人情報に触れること」です。

ハローワークだけでなく、転職サイトも併用することで、より良い条件の求人が見つかる可能性が高まります。給与や勤務時間だけでなく、職場の雰囲気や福利厚生なども重要なポイント。

情報収集を怠ると、入職後にミスマッチを感じる原因になりかねません。慎重に比較検討することをおすすめします。

薬剤師求人をハローワークで探すメリット・デメリット

ハローワークには、意外に知られていない便利な制度や支援があります。一方で、使いづらい点もあるのが現実です。

ここでは、ハローワークを活用するメリットとデメリットをお伝えします。利用前にしっかり確認して、賢く就職活動を進めましょう！

薬剤師求人をハローワークで探すメリット

転職サイトには掲載されていない地元密着の求人情報や、専門の相談員によるサポート、さらには各種給付金の申請など、ハローワークならではのサービスが利用できます。特に、経済面での支援制度は心強い味方です。

メリット➀失業保険を受けられる

失業保険（雇用保険）の受給には、ハローワークへの求職申込みが必要です。

一定の条件を満たせば、在職中に積み立てた保険から給付金を受け取れます。これは転職活動中の生活を支える大切な収入源となります。

給付金額は在職中の給与や勤務期間によって変わってきますので、詳しくは窓口で確認しましょう。

メリット②職業訓練・教育訓練を受けられる

ブランクがある方や、新しいスキルを身につけたい方向けに、無料または安く受講できる職業訓練制度があります。

医療事務やパソコンスキルなど、薬剤師業務に役立つ講座も用意されています。また、資格取得のための教育訓練給付金制度もあり、スキルアップをサポートしてくれます。

参照元：厚生労働省「求職者支援制度のご案内」

メリット③地元密着の求人がある

地域の中小病院や個人薬局など、転職サイトには掲載されていない地元密着の求人情報が見つかることがあります。

特に、地方の医療機関は、ハローワーク経由での採用を重視しているところも。通勤時間を短くしたい方や、地元で働きたい方には、見逃せない情報源となるでしょう。

メリット④相談員がいる

履歴書の書き方や面接対策など、転職活動全般について無料で相談できる専門の相談員がいます。

転職活動に不安がある方や、ブランクがある方でも、一からていねいにサポートしてくれます。また、定期的な面談を通じて、自分に合った求人情報を紹介してもらえることも大きなメリットです。

さらに、就職活動に役立つセミナーなども開催されています。お近くのハローワークに足を運んでみてはいかがですか。

参照元：厚生労働省「ハローワークの相談支援」

メリット⑤子供も連れて行ける

施設内にキッズスペースが設置されているハローワークも多く、小さなお子さんがいる方でも安心して相談できます。

また、子育て中の方向けの求人情報や支援制度についても詳しく教えてもらえます。保育所の空き状況など、仕事と育児の両立に必要な情報も得られるのが心強いポイントです。

薬剤師求人をハローワークで探すデメリット

ハローワークでの求職活動はメリットばかりではなく、利用しにくい点もあります。

デメリットもきちんと把握しておきましょう。

デメリット➀1度は登録に行く必要がある

求人検索だけなら、登録の必要はありませんが、メリットを得るには登録の必要があります。インターネットでの仮登録後、ハローワークに足を運んで本登録します。

営業時間は平日の日中のみ、また、混雑時は長時間待つこともあり、時間的な負担が大きいのが難点です。その後はインターネットでの検索も可能ですが、やはり対面での手続きは避けられません。

デメリット②地域によって求人が少ない

ハローワークの求人情報は地域性が強く、都市部と地方では求人数に大きな差があります。

特に、薬剤師という専門職の場合、地方では非常に限られた求人しかないことも。また、大手チェーン薬局や有名病院の求人は少なく、選択肢が限られてしまうのが現状です。

効率よく求人を探していくにはハローワークと転職サイトの併用がおすすめです。時間がないからこそうまく活用して就職活動を成功に近づけていきましょう！

≫おすすめの薬剤師転職サイト７選はこちら

デメリット③求人情報の詳細は不明

掲載される情報は基本的な内容に限られ、職場の雰囲気や詳しい業務内容まではわかりません。

特に、薬剤師の場合、調剤業務の割合や使用している薬歴システムなど、実務に関わる重要な情報が不足しがちです。また、写真や動画での職場紹介なども少なく、イメージがつかみにくいところがあります。

デメリット④相談員は薬剤師業界に詳しくない

一般的な転職相談には対応できますが、薬剤師特有の悩みや業界事情については詳しくない場合が多くなっています。

例えば、調剤業務と在宅業務の違いや、夜勤手当の相場感など、専門的な内容については十分なアドバイスが得られないことも。業界特有の事情は自分で調べる必要があります。

デメリット⑤給与や勤務条件の交渉は自分で行う

求人情報に記載された条件の交渉は、基本的に自分でしなければなりません。

転職エージェントのようなアドバイザーによるサポートはないため、給与や勤務時間の相談は直接企業とやり取りすることになります。交渉が苦手な方にとっては、この点がハードルになるかもしれません。

病院薬剤師求人を探すならハローワークおすすめ！

病院薬剤師を目指す方には、実はハローワークが意外な強みを発揮します。

特に、公立病院や地域の基幹病院、中小病院は、コストを抑えるためハローワーク経由での採用を好む傾向があります。また、病院によっては未経験者の受け入れにも積極的で、ていねいな研修制度を設けているところもありますよ。

【意外なメリット】地元の薬剤師求人を探すならハローワーク！

地元の病院で働きたい方には、ハローワークが思わぬチャンスをもたらすことがあります。なぜなら、地域医療を支える中小病院は、地域に根付いた人材を求めているからです。

また、転職サイトに比べて求人掲載料が安いため、予算の限られた公立病院や町立病院なども多く掲載されています。

病院求人の場合、雇用形態も正社員からパート、契約社員まで幅広く、ライフスタイルに合わせた働き方を選びやすいのも特徴です。育児との両立を考えている方には、院内保育所完備の病院求人を見つけやすいというメリットもあります。

地域に密着した医療機関で腰を据えて働きたい方は、ぜひハローワークをチェックしてみましょう。

【危険】ブラック職場の求人に気を付けよう

ハローワークは求人掲載料無料、また掲載依頼を基本的に拒否できないために、「経営状態が悪い」「人件費をかけたくない」ブラック企業のものが紛れ込むこともあります。

平成30年度のデータでは、ハローワークの求人票と実際の労働条件が違うという申出・苦情が6,811件ありました。

申出・苦情の内容は、以下のとおりです。

【平成30年度ハローワークの求人票と労働条件が違ったというという申出・苦情】

内容	件数（割合）（複数回答あり）
賃金に関すること	2,016 件（30％）
就業時間に関すること	1,583 件（23％）
職種・仕事の内容に関すること	1,189 件(17％）
選考方法・応募書類に関すること	901件（13％）
休日に関すること	810 件（12％）
雇用形態に関すること	576 件（8％）
社会保険・労働保険に関すること	470件（7％）

参照元：厚生労働省「平成30年度 ハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数」

上記のデータは病院薬剤師の求人についてのものばかりではありませんが、ハローワークの病院薬剤師求人でも注意点はあります。

求人票だけでは見えにくい現場として、「募集が頻繁に出ている病院」は要注意です。

チーム医療を謳いながら、実際は薬剤師の発言権が弱い職場も。面接時には必ず「薬剤師の平均在職年数」「当直や休日の具体的な勤務体制」について質問することをおすすめします。また、転職サイトの口コミ情報も参考にしつつ、複数の求人を比較検討しましょう。

ハローワークやハローワークインターネットサービスの求人情報が実際の内容と違っていた場合には、ひとりで悩まずに、以下から「ハローワーク求人ホットライン」に連絡しましょう。

参照元：厚生労働省「ハローワークの求人票と実際が異なる旨の申し出等について」

薬剤師の求人比較するなら転職サイトは必須です

冒頭でもお伝えしましたが、ハローワークの求人情報は地元病院などの求人に偏りやすく求人数も少ないです。そのような中だけで求人を探してしまうと採用された後に”こんなはずじゃなかった”と後悔に繋がります。

求人を探すうえで大事なことが３つあります。

特に、②番の情報収集しているかどうかは後に後悔しやすいポイントです。ハローワークの求人は限定的なので転職サイトを使って求人比較をしていくことをおすすめしています。同じ勤務条件でも給料や手当が違うことはよくあります。しっかりと情報収集して後悔しない復職にしていきましょう。

求人比較におすすめの転職サイトは以下の通りです。

まとめ｜地元病院薬剤師を探すならハローワークで情報収集してみよう

ハローワークは、地元の病院や薬局の求人を見つけるのに適した方法です。

特に、地域に根差した病院や福祉施設の求人が多く、地元医療への貢献を叶えるチャンスが広がっています。また、失業保険や職業訓練など、さまざまな支援制度を利用できる点は大きなメリットです。

しかし、求人数が限られることや、詳細な情報が不足しがちという課題もあります。

より良い転職先を見つけるために、ハローワークと転職エージェントの併用がおすすめです。両方のメリットを活かしながら、自分に合った職場を慎重に探していきましょう。きっと理想の転職先が見つかるはずです。