「仕事もしたいし、子どもとの時間も大切にしたい。在宅でできる仕事ってないのかな」と悩んでるママ薬剤師の方もいるのではないでしょうか。
薬剤師ができる在宅ワークとしてあげられるのは、オンライン服薬指導やメディカルライターなどです。
仕事を自宅でできるほか、子どもや家族との時間を確保しやすいのがメリットである反面、仕事を探す・受注するのが大変で収入が不安定などのデメリットもあります。
この記事では、ママ薬剤師向けのおすすめ在宅ワーク、在宅ワーク薬剤師のメリット・デメリット、在宅ワークを選ぶ基準と注意点について、紹介します。

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ママ薬剤師向けおすすめ在宅ワーク5選!

ここでは、ママ薬剤師向けおすすめの在宅ワークを5つ、紹介します。中にはフルリモート可能なものもあるので、自分にはどれが合っているか、検討してみましょう。
➀オンライン服薬指導

オンライン服薬指導とは、スマホやパソコンなどで相手の状態を確認しながら通話し、服薬指導することです。
オンライン服薬指導の仕事内容
一見、在宅でもできそうな仕事ですが、調剤業務の一環なので、完全にリモートでは難しい仕事です。
オンライン服薬指導の探し方
薬剤師求人サイトやIndeedなどの一般求人サイトで「オンライン服薬指導」のキーワードで検索します。また、調剤大手は積極的にオンライン服薬指導を導入しているため、転職エージェントを通じて直接問い合わせることもおすすめです。
②メディカルライター

医薬品や疾患に関する専門的な記事を執筆します。
メディカルライターの仕事内容
製薬会社のウェブサイト、医療系メディア、医療機関の広報資料など、様々な媒体で、専門家向けから一般向けまで、依頼に応じて適切な表現で情報を発信します。
メディカルライターの探し方
求人サイトで「メディカルライター」で検索して案件を探すほか、クラウドソーシングサイトで医療・医薬関連の執筆案件に応募します。製薬会社の広報部門への直接営業も効果的です。
③書類作成・データ入力業務

文字どおり、書類を作ったり、データを入力したりします。
書類作成・データ入力業務の仕事内容
インタビューフォームや患者向医薬品ガイドのライティングやそれの検品作業などです。その他にも添付文書に関連した業務もあります。また、安全性情報の収集に関する業務で、データ入力や翻訳業務をすることもあります。
ただ業務の特殊性上、経験を求められることもあるかもしれません。実際の業務経験はなくとも、相応する経歴があればアピールしてみるのは十分可能です。
書類作成・データ入力業務の探し方
求人サイトやクラウドソーシングサイトで、関連案件に応募します。
④薬剤師ブロガー

医薬品や健康について、ブログで情報発信します。
薬剤師ブログの仕事内容
薬剤師としての専門知識を活かし、一般の方向けに医薬品の正しい使用法や健康管理方法のアドバイスなどを分かりやすく解説する記事を作成します。
特に注目を集めているのは、市販薬の選び方や季節の健康管理方法、よくある症状への対処法などの実践的な情報です。医療従事者の視点から、根拠に基づいた信頼性の高い情報の記事を執筆することで、ブログの価値は高められます。
ブログのはじめ方
WordPressなどでブログを開設し、継続的に記事を投稿してアクセスを集めます。アフィリエイトプログラムに登録する一方、製薬会社や健康食品メーカーから直接広告掲載の依頼を受けられるよう、専門性の高いコンテンツを発信します。
最初は、自分の経験や得意分野に特化したコンテンツから始めるのがおすすめです。SEO対策を意識した記事を作成し、SNSで情報を発信するとより多くの読者に届けられます。
⑤SNS運用代行(インスタ投稿・ショート動画作成)

調剤薬局や製薬会社のSNSアカウントの運用を代行します。
SNS運用代行の仕事内容
医薬品や健康に関する情報を、画像や短時間の動画にまとめて投稿するのです。投稿の企画立案から制作、分析レポート作成まで一貫して担当します。
特に、医薬品医療機器等法(薬機法)を遵守しながら、魅力的なコンテンツを作成するのが仕事です。最近では、服薬指導のポイントや健康管理のコツなど、短時間で伝わりやすい動画コンテンツが人気のようです。
SNS運用代行の探し方
クラウドソーシングサイトでSNS運用の案件を探すほか、Web制作会社に登録してメディカル系クライアントの案件を受注します。薬剤師としての専門性をアピールし、独自のポートフォリオを作成して直接クライアントに営業するのも効果的です。
個人のSNSアカウントで医療情報を発信しているママ薬剤師に、おすすめです。医療系のSNSマーケティングセミナーや講座に参加して、最新のトレンドやテクニックを学ぶことで、より多くの案件を獲得しやすくなるでしょう。
在宅ワーク薬剤師のメリット・デメリット

ここでは、薬剤師が在宅ワークをするメリットとデメリットを紹介します。
メリットは自宅で仕事ができる、家族との時間を確保しやすい、デメリットには仕事を探すのが難しい、収入が不安定などがあります。
在宅ワーク薬剤師のメリット

在宅ワークには以下のようなメリットがあります。
- 仕事を自宅で完結できる
- 自分のペースで進められる
- 子どもや家族との時間を確保しやすい
以下で、詳しく見てみましょう。
メリット➀仕事を自宅で完結できる

通勤時間が不要、身支度もしなくていいので、その時間を仕事や家事に充てられます。また、天気や体調に左右されずにゆっくり働けるため、特に小さな子どもがいても仕事を続けられます。在宅ワークでは、自宅のパソコンひとつで薬剤師としての専門性を発揮できる仕事が可能です。
メリット②自分のペースで進められる
締切さえ守れば、子どもの昼寝時間や夜間など、自分の都合に合わせ、仕事を進められます。また、体調や家庭の状況に応じて仕事量を調整できるため、オーバーワークを気にせず、ワークライフバランスを守りやすいのが特徴です。
メリット③子どもや家族との時間を確保しやすい

家族と同じ空間で過ごしながら仕事ができるため、子育てや介護なども可能です。効率的に時間を配分すれば、家族との質の高い時間が作りやすくなります。
在宅ワーク薬剤師のデメリット

いいことばかりのように思える在宅ワークにも、デメリットはあります。
- 仕事を探す・受注するのが大変
- 収入が不安定
- 時給換算するとパートに出た方が良い
1つずつ、詳しく説明していきますね。
デメリット➀仕事を探す・受注するのが大変
在宅での薬剤師の仕事は、一般的な求人と比べて数が少なく、競争も激しめ、安定した仕事を掴むのが難しい場合があります。特に経験がない初めの頃は、仕事を獲得するまでに時間がかかることもしばしばです。
デメリット②収入が不安定

フリーランスの場合、安定した収入を得られないでしょう。また、病気や急用で仕事ができない期間は収入がゼロになるリスクもあります。
デメリット③時給換算するとパートに出た方が良い
そのため、純粋な作業時間で計算すると、パート勤務と比べて時給が低くなることが多く、収入面では不利になる可能性があります。
薬剤師在宅ワークを選ぶ基準と注意点

メリットだけでなく、デメリットを知った上で、在宅ワークを選ぶにはどんなことに気をつければいいでしょうか。ここでは、選ぶ基準と注意点を紹介します。
薬剤師在宅ワークを選ぶ基準

在宅ワークを選ぶ時には、以下の点を基準にしましょう。
- 自分の働き方の希望と生活スタイルとの相性
- どの程度の時間を仕事に充てられるのか
- 求められるスキルや経験、知識は合っているか
- 最低限必要な月収をカバーできるか
- 長期的に続けられる仕事か
子どもの年齢や家庭環境から働ける時間を割り出します。また、求められるスキルと経験・知識のマッチングは重要なポイントです。デジタルツールの使用経験や収入も大切です。在宅ワークを始める前に、必要な資格や研修、初期投資(パソコンやソフトウェアの購入など)についても確認しておきましょう。
特に初めて在宅ワークに挑戦する場合は、無理のない範囲からスタートすることをおすすめします。例えば、副業として少額の案件から始めて徐々に仕事の幅を広げていくことで、自分に合った働き方を見つけやすくなります。また、在宅ワークでは自己管理能力も重要になるため、タイムマネジメントやスケジュール管理のツールを活用することも検討しましょう。
薬剤師在宅ワークを探す際の注意点

薬剤師が在宅ワークを探す際の注意点は、以下のとおりです。
- 在宅ワークをうたっていても、実際には出社が必要なものがある
- 求人内容は慎重に確認する
- 医療情報を扱う仕事では、セキュリティ対策が求められることもある
実際には出社が必要だったり、非現実的な収入を提示していたりするものもあるため、求人内容は慎重に確認しましょう。業務内容や報酬、必要なスキル、勤務時間の自由度については、具体的に確認し、トラブル防止のため、依頼主との連絡手段や納品方法、報酬の支払い条件なども明確にしておきましょう。
特に、事前に高額な研修費を要求されるような場合は、要注意です。
また、個人事業主として働く場合は、確定申告や保険加入なども自己責任となります。これらの手続きについても事前に準備が必要です。
さらに、薬剤師在宅ワークでは、専門性を踏まえながら、デジタルツールを使ったオンラインでの在宅コミュニケーションスキルも求められます。自宅のインターネット環境やセキュリティ対策が適切か、依頼主の要件を確認しましょう。契約書類の内容をしっかりと確認し、業務範囲や責任の所在を明確にしておくと、後々のトラブルを防げます。
まとめ|ママ薬剤師は在宅ワークでも大活躍できる!

ママ薬剤師向けのおすすめ在宅ワーク、在宅ワーク薬剤師のメリット・デメリット、在宅ワークを選ぶ基準と注意点について、紹介しました。
薬剤師ができる在宅ワークとしてあげられるのは、オンライン服薬指導やメディカルライターなどです。仕事を自宅で完結できるほか、子どもや家族との時間を確保しやすいのがメリットである反面、仕事を探す・受注するのが大変で収入が不安定などのデメリットもあります。
特に初めて在宅ワークに挑戦する場合は、無理のない範囲からスタートしましょう。自分に合った働き方を見つけるためには、自己管理能力も重要です。
自宅のインターネット環境やセキュリティ対策が適切かも含め、契約書類の内容をしっかりと確認し、業務範囲や責任の所在を明確にしておき、後々のトラブルを防ぎましょう。