
仕事と育児の両立って難しいですよね。
時間に追われながら仕事をしていると寝不足になったり、イライラしたりと良いことはありません。
もう少しゆるく働きたいママ薬剤師の方も多いのではないでしょうか。わたし自身が子育てと仕事の両立に難しさを感じて週3パートでゆるく働くという選択をしました。
本記事では、パート薬剤師に切り替えたときの収入やメリット・デメリットについて実体験をもとに解説していきます。同じような悩みを抱えるママ薬剤師に参考になると嬉しいです。


- 男の子2人を育てる30代ママ薬剤師
- 夫との結婚を機に転職し年収UP
- 育児と仕事の両立に疲れパートへ切り替え
- ゆるくのんびり働きたい
【収入公開】週3パートの薬剤師の月収はいくら?
パートという働き方で「どれくらい稼げるのか」一番気になることだと思います。月収について赤裸々に公開していきます。
週3パート薬剤師でゆるく働いた結果【月収】


週3パート薬剤師の月収は…
約21万円でした!
ざっくり計算ですが次のような算定になります。
2200円×8時間×12日=212,200円
月収で見ると月20万円を超えて大満足ですが、パートに切り替えるとボーナスがでないので年収ベースで見たときには大きく収入が減りますね。それでもパートに切り替える前は週5×8時間で働いていたので、週2日休みが増えるだけでこんなに心にゆとりができると思っていませんでした。
正職員と比べると手取りは減ってしまいますが、収入を確保しつつ子どもや家族との時間を大切にしたいママ薬剤師にとってパートという働き方はマジでおすすめです。



パートに切り替えてストレスが大きく減ったよ。
週3パート薬剤師として働こうと思ったワケ


週3パート薬剤師として働こうと思った理由は大きく3つあります。
- 収入をゼロにはしたくない
- 時間にゆとりを持って働きたい
- 社会保険に加入したい
それぞれ簡単に理由を説明します。
収入をゼロにはしたくない
子育てをしていく上で収入をゼロにすることは不安でした。夫の収入だけでも暮らすことはできるのですが、子育て費用や老後資金のことを考えるとママも働いて貯金しておきたいと考えていたからです。
正職員であれば収入も大きい反面、責任もより大きくなります。無収入にはならずパートで月20万円ほど稼げればなと思って週3パート薬剤師として働くという選択をしました。
時間にゆとりを持って働きたい


次に、家事や育児の時間にゆとりをもって働きたいと思ったからです。フルタイムで働いていると、保育園ギリギリにお迎え行ってそこからご飯の準備をして洗濯・片付け…。もうヘトヘトでした。
時間のゆとりは心のゆとりだと思っています。
日々忙しく働いていると心に余裕が無くなって子どもに当たったり夫婦仲にまで影響してきます。少しゆるく働くだけで時間にも心にもゆとりを持って働くことができます。
社会保険に加入したい


最後は、社会保険には加入したいと思っていたからです。それは、2人目の子どもを授かったときに産休・育休を取得できるようにしたいと考えていたからです。週2のパートへも考えましたが、そうすると社会保険の加入ができなくなるため週3以上の勤務が必要になりました。
産休・育休中に無収入になると貯金が全くできなくなるので、社会保険に加入しておくことはおすすめです。まだ子どもを作る予定がある人こそ加入しておきたい制度が社会保険です。



社会保険料の支払いは高いけど産休・育休のことを考えて週3以上のパパートにしました。
パート薬剤師の時給と平均年収を解説!


パートで働くとなるときになることが時給と年収です。どれくらいの金額になるか調査してみました。
パート薬剤師の時給
薬剤師パートの全国平均時給は2,414円です。
この金額は厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」に基づいています。一般的に、薬剤師のパート求人では時給2,200円前後で募集されることが多いです。
- 調剤薬局:2,000円〜2,300円
- ドラッグストア:1,800円〜2,600円
- 病院:1,800円〜2,200円
薬剤師の時給は、一般的なバイトやパートの平均時給1,384円と比較すると高額です。地方では人材不足により高時給の求人が出ることもあり、働く地域や施設によって大きく変動する可能性があるので求人をチェックしてみましょう。
パート薬剤師の年収


パート薬剤師の年収は、勤務時間や地域によって大きく変動しますが、一般的な目安は次のとおりです。
- ほぼフルタイム(週5×8h):年収380~450万円程度
- 週3パート勤務(週3×8h):年収250~270万円程度
- 週2以下勤務(週2×8h):年収110~150万円程度
実際の年収は、時給や勤務時間で変わってきます。どのくらいの年収で働きたいか目安を決めて自分にあった働き方を決めていきましょう。ただし、パート勤務は昇給や賞与が少ないというデメリットもあるため、長期的なキャリアプランを考えることが大事です。
パート薬剤師のメリット・デメリット


パート薬剤師のメリット・デメリットを紹介します。
パート薬剤師のメリット
- 柔軟な勤務シフトを組んでもらえる
- 身体的・精神的負担が軽くなる
- ブランクがあっても働きやすい
それぞれ解説していきます。
柔軟な勤務シフトを組んでもらえる


パート勤務はフルタイム勤務に比べて働く時間を自由に調整できるため、家庭やプライベートとのバランスを取りやすいです。特に、子育て中の方や他の趣味・活動との両立がしやすいです。
融通の効く職場であれば週2日は8時間勤務で、週1日は6時間勤務するといった柔軟な勤務シフトを組んでくれたりします。
身体的・精神的負担が軽くなる


フルタイム勤務と比較すると圧倒的に負担が軽くなります。時間に追われ仕事が終わっても家事・育児に走り回っていると休まる時間ってないですよね。
仕事の負担が減ることはもちろん、自由に使える時間が増えるのでメンタルの調子が良くなります。余裕を持って暮らすことで生活にゆとりができるのでフルタイムの働き方に疲れている人はパート勤務を検討してみましょう。
ブランクがあっても働きやすい


結婚や育児、介護などで仕事を休んでいた方にとって、パート勤務は復帰しやすい形態となり、無理なく職場復帰ができます。フルタイムでの復帰は嫌だけど、パート勤務で働きたいというママ薬剤師は多いです。
ブランクがあると復帰が心配になりますが、パートであれば働きやすい職場も多くおすすめです。
パート薬剤師のデメリット


- 手取り収入が大きく減る
- キャリア形成がしづらい
- 社会保険加入できない可能性がある
それぞれ解説していきます。
手取り収入が大きく減る
パート勤務のため、フルタイム勤務と比べて収入が少なくなる場合があります。生活費を全てパートで賄うのが難しい場合もあります。家族で世帯収入をどれくらいにしたいか話し合っておきましょう。
手取りが減ることは避けられないので副業や在宅ワークに挑戦して新たな収入の柱をつくるママ薬剤師もいます。スキマ時間などを使ってWEBライティングやSNSアフィリエイトなど家でできる副業が最近増えてきています。
キャリア形成がしづらい


長時間働くことが少ないため、経験やスキルの向上がフルタイム勤務に比べて遅れる可能性があります。また、昇進や昇給のチャンスが少ないこともあります。
同じ職場で勤め上げてバリバリのキャリア形成したいのであれば、パートへの切り替えはおすすめできません。子どもが小さいころは時短勤務で正職員をしながら、落ち着き次第フルタイムに戻す働き方のほうがキャリア形成するためには良いです。
しかし、ママ薬剤師の多くはフルタイム正職員でなくてもよいという人も多いです。将来のキャリアを考えながらどのように働きたいのか自分の軸を決めておくことが大事です。
社会保険加入できない可能性がある
週20時間以下勤務のパートで働く場合、社会保険に加入できなくなります。社会保険に加入すると次のようなメリットがあります。
- 産休・育休給付金を貰える
- 傷病手当金を受け取ることができる
- 失業保険を受け取ることができる
- 将来、厚生年金を受給できる
特に、ママ薬剤師であれば産休・育休給付金や失業保険は将来大きく影響する可能性があります。子どもが欲しいと考えている人や夫の転勤で仕事を辞めないといけなくなった人などは社会保険に加入しておくメリットは大きいです。
勤務時間が短いパートだと社会保険に加入できない場合があるため気になる方は要チェックしておきましょう。詳しい社会保険加入の条件はこちら。
まとめ|ゆるく働きたいママ薬剤師はパート勤務がおすすめ


パート勤務にはメリット・デメリットがありますが、実際にやってみて断言できることがあります。それは「圧倒的にパート勤務の方が負担が少ない」です。負担が少ないだけで時間的・身体的・精神的なゆとりができます。
ゆとりが生まれることで今まで忙しすぎて大変だったことに余裕が生まれ家族で暮らしていくことに幸せを感じる場面が増えます。
たしかに、フルタイム正職員で働いていたころよりも収入が減ってしまいますが、それ以上に得られる幸せは多いと思います。旦那さんが働いているのであれば、パートでゆるく働くだけでも貯金・投資は可能です。
大事なことは家族がどのように生きていき・自分がどのように働きたいのかという軸をパートナーと共有しておくことです。自分にあった働き方を見つけることが幸せに暮らしていく近道だと思っています。
せっかくの人生、バリバリ薬剤師で働くだけでなく家族・子どもとの時間も大切にしていきましょう。週3パート勤務でも月20万円以上の手取りを貰えています。
もし、フルタイム勤務に疲れているのであればこの機会にゆるく働くパート勤務という働き方を人生の選択肢にいれてみてはいかがでしょうか。きっとあなたの心にもゆとりが生まれることでしょう。